相続に強い税理士の探し方4つを比較|向き不向きと費用の注意点
公開日:2026-08-05 執筆:相続税理士ナビ編集部
「相続に強い税理士に頼みたいが、どこで探せばいいのか分からない」——そんな方に向けて、結論からお伝えします。探し方は大きく、①税理士紹介サービス、②自分で検索、③知人・他士業からの紹介、④銀行・不動産会社経由の4つで、それぞれに向き不向きがあります。複数の候補を比べて選びたいなら無料の紹介サービス、自分のペースで納得して決めたいなら検索型が有力です。この記事では、4つの探し方のメリット・注意点を比較表で整理し、いつから探し始めればよいかの目安まで解説します。
相続に強い税理士の探し方は大きく4つ
相続税申告を頼む税理士の探し方は、次の4つに整理できます。
- 税理士紹介サービス: 無料で条件に合う税理士を紹介してもらう
- 自分で検索: 事務所サイトなどを調べて直接問い合わせる
- 知人・他士業からの紹介: 知り合いや司法書士・弁護士などから紹介を受ける
- 銀行・不動産会社経由: 取引先の金融機関などから提案を受ける
どれが合うかは、「複数の候補を比較したいか」「探す手間をかけられるか」「合わなかったときに断りやすいか」で変わります。以下、順に見ていきましょう。
①税理士紹介サービスで探す(無料・比較しやすい)
税理士紹介サービスは、コーディネーターが希望条件(地域・財産内容・予算など)を聞き取り、条件に合う税理士を紹介してくれる仕組みです。利用者は原則無料で、その理由は、紹介を受ける税理士側が支払う費用(広告費)によって運営されているためです(出典: 税理士紹介エージェント公式サイト、2026年8月時点)。
規模の一例として、税理士ドットコムは登録税理士7,518人・累計実績46万件超で、何人紹介を受けても無料・お断りも自由とされています(出典: 税理士ドットコム公式サイト、2026年8月時点。運営は東証プライム上場の弁護士ドットコム株式会社)。また、税理士紹介センター ビスカスは1995年に日本で初めて税理士紹介サービスを開始した運営歴約30年の会社で、累計紹介実績44万件超・登録税理士8,636人と公表しています(出典: 税理士紹介センター ビスカス公式サイト、2026年7月時点・自社調べ)。一方、税理士紹介エージェントのように規模の数値は非公表ながら、紹介前の面談で税理士の実績や人柄を確認し、断りの連絡を代行するサービスもあります(出典: 税理士紹介エージェント公式サイト、2026年8月時点)。
- メリット: 無料で複数の候補を比較できる。相続分野の希望を伝えれば、実績のある税理士に絞って紹介を受けられる。断りの連絡をサービス側に任せられる場合がある
- 注意点: やり取りが担当者経由になる。紹介されるのは各サービスの提携税理士に限られる
主要な紹介サービスの特徴は税理士紹介サービスの比較ページで整理していますので、あわせてご覧ください。
②自分で検索して直接問い合わせる
事務所の公式サイトを見比べ、直接問い合わせる方法です。実績の打ち出し方・料金表・書面添付制度への対応など、事務所が公表する情報を自分の目で確かめられるのが強みで、納得感を持って選べます。一方で、候補探しから面談の設定、断りの連絡まですべて自分で行うため手間がかかり、「相続に強いかどうか」を見抜く目利きも必要です。確認すべき観点は相続に強い税理士の選び方7つのチェックポイントにまとめています。
なお、候補が本当に税理士登録をしているかは、日本税理士会連合会が運営する「税理士情報検索サイト」で確認できます。全国の登録税理士・税理士法人の氏名や事務所所在地を無料で検索できる公式データベースで、掲載情報は令和8年7月1日時点の登録情報に基づき定期更新されています(出典: 日本税理士会連合会「税理士情報検索サイト」)。ただし検索できるのは登録情報のみで、相続の得意分野や実績までは分からない点は押さえておきましょう。
③知人・他士業からの紹介
知人や、相続登記を頼んだ司法書士・遺産分割で相談した弁護士などから税理士を紹介してもらう方法です。人柄や仕事ぶりを知る人からの紹介という安心感があり、他士業からの紹介なら相続案件での連携実績も期待できます。
注意点は、合わなかったときに断りにくいことです。紹介者の顔を立てる必要から、実績の確認がおろそかになりがちですが、紹介であっても相続税申告の経験を確認するステップは省略しないことをおすすめします。
④銀行・不動産会社経由
亡くなった方の口座手続きや不動産の相談の流れで、金融機関や不動産会社から税理士を提案されることがあります。手続きと並行して話が進めやすい半面、提携先の税理士に限られるため比較の余地が小さく、紹介の仕組みによっては費用面に影響する場合もあります。提示された報酬が相場に照らして妥当か、相続税申告の税理士費用の相場を確認したうえで、他のルートで探した候補と比べてから決めると安心です。
4つの探し方比較表
| 探し方 | 費用 | 比較のしやすさ | 手間 | 断りやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①紹介サービス | 無料 | 複数候補を比較しやすい | 少ない | 断りやすい(代行例あり) | 初めてで候補がない人 |
| ②自分で検索 | 無料 | 自分次第で幅広く比較可 | かかる | 自分で連絡が必要 | 納得して選びたい人 |
| ③知人・他士業の紹介 | 無料が一般的 | 比較しにくい | 少ない | 断りにくい | 信頼できる紹介者がいる人 |
| ④銀行・不動産会社経由 | 要確認 | 比較しにくい | 少ない | 断りにくい | 手続きと一括で進めたい人 |
複数のルートを併用しても問題ありません。最終的には面談で実績と見積もりを確かめ、比較して決めるのが失敗しないコツです。
いつから探し始めるか|申告期限からの逆算
相続税の申告期限は、相続の開始を知った日の翌日から10ヶ月以内です(期限の数え方や過ぎた場合の影響は相続税の申告期限の解説記事をご覧ください)。10ヶ月と聞くと余裕がありそうですが、実際には四十九日を終えて気持ちが落ち着いてから動き始める方が多く、そこから資料集め・財産評価・遺産分割協議と進むと、時間はあっという間に過ぎます。
四十九日後〜死亡から3ヶ月前後のうちに探し始めるのが現実的な目安です。期限が近づくほど、加算報酬の対象になったり、そもそも引き受けてもらえる事務所が限られたりする可能性が高まります。候補探しと並行して資料を集めておくと、面談後の立ち上がりもスムーズです。
相続に強い税理士の探し方に関するよくある質問
税理士紹介サービスはなぜ無料なのですか?
紹介を受ける税理士側が、広告費などの形でサービス運営会社に費用を支払う仕組みのためです(出典: 税理士紹介エージェント公式サイト、2026年8月時点)。利用者は相談から紹介まで無料で使えるのが一般的ですが、念のため申し込み前に無料の範囲を確認しておくと安心です。
紹介された税理士を断ってもよいですか?
問題ありません。何人紹介を受けても無料でお断りも自由と明記するサービスや(出典: 税理士ドットコム公式サイト、2026年8月時点)、相性が合わない場合に断りの連絡を代行するサービスもあります(出典: 税理士紹介エージェント公式サイト、2026年8月時点)。合わないと感じたまま契約するほうが後悔につながるため、遠慮は不要です。
複数の探し方を併用してもよいですか?
かまいません。たとえば紹介サービスで2名、自分で検索して1名と面談し、実績・見積もり・相性を見比べて決める、といった進め方は有効です。ただし同じ事務所に複数ルートから重ねて問い合わせることは避け、面談の際は他とも比較検討中であることを正直に伝えておくとスムーズです。
相続税の申告や対策は、相続に強い税理士への相談が近道です。
紹介・相談は無料。複数の税理士を比較してから決められます。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務助言ではありません。制度は改正されることがあります。実際の判断は税理士等の専門家にご確認ください。